January 31 2009

Water Margin (6)

1109 年 9 月

楊志は粘り強く調査を続けた。まず抗州に入り、そこの塩の流れを見た。これはあまり成果を上げられなかった。李俊を張った。あまり李俊の屋敷に人の流れは無い。李立と童威という男が主に出入りをしているが、この二人はなかなか動きを掴ませない。
これでは埒が開かない。李俊と宋江の繋がり。そこに何か端緒を掴めないか。思い付きだった。自分が李俊なら、宋江なら。そう考える。
開封府、五丈河、済州、鄆城の宋江の屋敷。済州に何かある。青州、密州、済州、南京応天府。李袞を使った。済州を経由する物流が尋常で無いほど多い。恐らく、済州を塩が流れている。済州を直接探ることはやめた。宋江を直接探るということになる。
南京応天府と済州の動きが気になった。南京応天府と不自然に流通が多い場所を探った。出てきた。江州。李俊は江州、南京応天府、済州というように宋江に塩を流している。
鄆城の宋江の屋敷。出入りを見た。気になる男がいた。侯健。江州の仕立屋。一見、宋江の贔屓というだけに見えた。しかし、気になった。江州での侯健を贔屓にしている人物を李袞に調べさせた。
浮かび上がってきた名前。黄文炳。江州の通判。この男の屋敷に童猛が出入りしている。童威の双子の弟。黄文炳が闇塩になんらかの形で関与している。
晁蓋は李袞を使えと言った。塩の道をまず探れと言った。言葉の意味。李袞を使って塩の道を分かりやすい形に整理しろ。
李袞に黄文炳を消させた。暗殺ということが分からない形ならそれでいいと言った。李袞は上手くやった。黄文炳は病死した。二ヶ月前のことだ。
李袞は百人を指揮している。内二十名が暗殺も為す。李袞自身も暗殺の技術を持っている。やりかたは任せたので誰がどういう風に黄文炳を片付けたのかは知らない。
さらに黄文炳の暗殺と併せて李袞に南京応天府の物流を監視させた。
黄文炳が死んだ直後に大きく物流が変ったところがあった。張青と孫二娘の夫妻。食料品全般の卸しと飯店を経営している。そこの江州からの穀物の扱い量が急激に減った。
つまり、張青と孫二娘が穀物に偽装して塩を扱っていた。そういうことだ。張青と孫二娘の店には楊志自らも通ってみた。羊肉の饅頭が絶品だった。
そして今もこの店で饅頭を食べている。
目の前にいる男。戴宗。
南の塩の道は暴くことが出来る。楊志は高揚感を覚えている。

*目次/注釈
http://ssig33.g.hatena.ne.jp/ssig33/20090126/1232979880

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    浮かび上がってきた名前。黄文炳。江州の通判。この男の屋敷に童猛が出入りしている。童威の双子の弟。黄文炳が闇塩になんらかの形で関与している。
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